吉祥寺は、住みたい街ランキングでも毎年上位にランクインする人気の街の一つです。吉祥寺が多くの人に愛される理由、人気の街である吉祥寺の高級住宅街を紹介します。
吉祥寺が人気の理由
吉祥寺は、交通、買い物の利便性、音楽・映画・文学などのサブカルチャー的な文化的要素、都内でありながら豊かな自然に囲まれた非常にバランスの取れた魅力的な街なのです。
交通利便性
吉祥寺駅は、新宿駅、東京駅を結ぶJR中央線と渋谷駅を結ぶ京王井の頭線が通り、都内へのアクセスの利便性が非常に高いです。
商業施設が充実
駅周辺は、キラリナ百貨店、パルコ、東急デパートなど、大型デパート・百貨店が充実しています。また、ハーモニカ横丁、東急裏エリアの飲食店やアパレルショップにある様々な個人店、ライブハウスや劇場、映画館など、文化的な要素と利便性を兼ね備えています。
自然と触れ合える施設
吉祥寺駅南口のパルコの脇を抜けた先には、都内を代表する「井の頭恩賜公園」があります。都会の公園でありながら、四季折々を彩る様々な樹木、生き物が見られます。
井の頭恩賜公園の一角にある井の頭自然文化園は、動物園、水生物園を備え、子ども連れの家族でいつも賑わっています。
賃貸住まいの若い人たちに人気の街であるのはもちろんですが、東京の西側で自然に囲まれた文化的で利便性の高い街で暮らしたいというお金持ち・富裕層の方に選ばれる街なのです。
東京23区よりも人気の吉祥寺
吉祥寺は、武蔵野市の東部に位置します。ですが、武蔵野市外の練馬区の物件でも「ライオンズマンション吉祥寺北」のように、吉祥寺を冠したマンション名が多く存在します。吉祥寺のネームバリューを感じさせます。
また、一般論として、土地の価格は東京23区外よりも、東京23区内が、23区内でも都心に近いほど高くなります。ただし、吉祥寺ほどの人気の街になると話は違ってきます。
中央線沿線の土地価格を調べてみると、中央線沿線の中野駅から三鷹駅までの土地の坪単価は、都心に近い杉並区の高円寺駅や荻窪駅よりも、吉祥寺駅のほうが土地価格が高いのです。これまた、吉祥寺の人気、資産価値を表しています。
中央線沿線の駅から徒歩10分以内の土地価格
駅 | 坪単価 |
---|---|
中野 | 329.9 万円 |
高円寺 | 301.5 万円 |
阿佐ケ谷 | 280.1 万円 |
荻窪 | 245.9 万円 |
西荻窪 | 282.9 万円 |
吉祥寺 | 318 万円 |
三鷹 | 250 万円 |
※2024年8月 ポータルサイトの掲載中の実績を筆者が集計
吉祥寺の高級住宅街は何丁目?
吉祥寺の高級住宅街は何丁目にあるのでしょうか。
吉祥寺の高級住宅街エリアは、地図で示した井の頭恩賜公園がある吉祥寺駅の南側になります。公園の近くの物件の不動産価格は上がりやすいことはよく知られていますが、都内でも有数の知名度を誇る井の頭恩賜公園であればなおさらです。
住所では、武蔵野市の吉祥寺南町1丁目、2丁目、3丁目、御殿山が吉祥寺の高級住宅街になります。
吉祥寺駅の南口を出て、吉祥寺マルイの住宅街、吉祥寺駅の南東を走る井の頭通りを井の頭恩賜公園側に入った通りの住宅街なります。
この一帯は、第1種低層住居専用地域であり、建てられる建物の大きさ、高さや用途が制限されています。吉祥寺の高級住宅街を歩いてみると、他の住宅街と比べても、住居の敷地が随分と広く取られていることに気づきます。
これは、武蔵野市では、ゆとりある住環境の保護・形成を図る観点から、住居系用途地域の敷地の最低限度を定めており、建蔽率40%以下の地域は120㎡、50%以上の地域は100㎡となっています。
特に、井の頭恩賜公園周辺の地域は、建蔽率40%以下(住居が建てられるのは敷地の40%の部分まで)と、厳しい制限が設けられているエリアが大半です。そのため、井の頭恩賜公園周辺で、ゆとりのある面積の戸建てを建てようとすると、土地の広さも求められ、土地の価格も相まって、必然的にお金持ち・富裕層の方が中心になるのです。
都内では、昨今の地価の高騰から「狭小住宅」などと呼ばれる、土地を細分化し、狭い敷地に3、4階建ての建売住居を販売するデベロッパーが業績を伸ばしていますが、武蔵野市の厳しい敷地面積の制限は、土地の無秩序な細分化を防ぎ、景観を保全に一役買っていると言えるでしょう。
吉祥寺の高級住宅街を歩く
直線道路の両側に、間口の広さを生かした住居が広がる閑静な住宅街が広がります。
多数の木々が植えられた緑豊かな住居が多いのも吉祥寺の高級住宅街の特徴です。
意匠を凝らした個性的な家が目を引きます。
井の頭恩賜公園を散策すると、公園と住居の玄関が公道を挟まずにつながっている物件も見られます。庭のように井の頭恩賜公園が使えるなんて羨ましい…!
さいごに
以上、吉祥寺の高級住宅街を紹介しました。私の妻もよく、「吉祥寺に住みたい」と言ってますが、この武蔵野台地に、緑に溢れた個性豊かな戸建てをいつか建ててみたいものです。
この記事を書いた人
宅地建物取引主任者。某通信キャリアGに勤務した後、インターネット企業で、専任宅建士、不動産メディアの責任者、全国に展開する住宅FCのWEB戦略など、IT・不動産業に従事。
最近は、物流関係の仕事で、関東・関西を行き来しています。
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