今回は、杉並区松庵について紹介します。高級住宅街として紹介されることもある杉並区の松庵、魅力はどこにあるのでしょうか。
高級住宅街? 杉並区松庵
西荻窪駅の南口に広がる住宅街。この一帯は、杉並区松庵であり、西荻窪駅側から、松庵3丁目、五日市街道と井の頭街道に挟まれた一帯が松庵2丁目、井の頭街道の南側が松庵1丁目です。
松庵の西側は、武蔵野市の吉祥寺南町に隣接し、杉並区の西端の位置します。
松庵一帯を散策すると、「豪邸」といったお屋敷もあるにはあるのですが、松庵の西側、井の頭恩賜の公園付近の吉祥寺南町に立ち並ぶ、敷地の隅々まで緑豊かな広い敷地の家々ほどではありません。
個性的な佇まいの一戸建てが立ち並ぶ落ち着いた杉並区松庵の街の雰囲気は、「高級住宅街」というより、「閑静な住宅街」という表現が、しっくりくると思います。
松庵の由来
杉並区松庵は、江戸時代に松庵という医者が開拓した「松庵村」に由来すると言われています。五日市通り沿いにある「西高井戸松庵稲荷神社」が、松庵1丁目~3丁目の氏神様です。
西高井戸松庵稲荷神社の前の五日市街道は、江戸時代には「青梅街道脇道」と呼ばれ、木炭などの生活物資の輸送に使われました。
杉並区の地図を見ると、杉並区北西部、西荻窪駅周辺は区画が碁盤目状になっています。これは大正8年(1919年)に発布された旧都市計画法を受け、大正時代から昭和にかけて行われた土地区画整理事業によるものです。
農村地域であった一帯に、大正11年(1922年)に西荻窪駅が開設され、人の移住が進み、商店街ができ、都市化が進む中で西荻窪一帯は作られていったのです。
杉並区松庵の魅力
西荻窪を愉しむ
杉並区松庵に住むメリットは、何といっても「西荻窪」を満喫できることです。「ニシオギ」の名称で、雑誌などのメディアの常連に取り上げられてきた西荻窪は、駅前こそ大型スーパーやドラッグストアなどがありますが、駅前を過ぎると、個性的な飲食店や雑貨屋などが立ち並びます。
中野、高円寺など、中央線沿線はサブカル好きの人が多く集まることで知られていますが、古本屋、カフェ、雑貨屋、グルメ…個性的な店が集まる西荻窪もまた、多くの芸能人、有名人を魅了して止みません。
2023年に惜しくも亡くなられたTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTのチバユウスケさんの目撃情報もよくネットでは寄せられていました。
筆者も外食の際に、西荻窪をよく使いますが、和食、洋食、中華料理、タイ料理、インド料理など、ジャンルを問わず、肩肘張らずに楽しめるお店が多いです。もちろん、食べログなどのグルメサイトでも高評価で、食べ歩きが楽しい街だと思います。
吉祥寺へのアクセス
また、松庵2丁目のバス停から15分ほど、五日市通りを北西に進んだ先は、住みたい街ランキング上位の常連、人気の街、吉祥寺です。吉祥寺は、駅周辺のデパート・百貨店などの大型商業施設、南口の井の頭恩賜公園の自然と、商業施設の賑わいと自然が見事に調和しています。
自転車や散歩ついでに、吉祥寺でショッピングや公園の散策を楽しみ、休日を満喫できます。
立教女学院
井の頭通りの先の松庵1丁目、2丁目は静かで暮らしやすい住宅街です。松庵2丁目と松庵3丁目を隔てる五日市通り、松庵2丁目と松庵1丁目を隔てる井の頭通りにはコンビニやスーパーマーケット、ファミリーレストランなどがありますが、1本道を入ると閑静な住宅街が続きます。
松庵1丁目のすぐ先に久我山4丁目には、都内の有名私立女子高である立教女学院があります。久我山には、「都立御三家」の都立西高校、文武両道の國學院久我山中学高等学校があり、この辺りは、文教地区に相応しい落ち着きを兼ね備えています。
都心へのアクセスのよさ
文化的なお店がある街に住居を構えながら、ふと思い立った時に緑豊かな自然を満喫できる。それでいて、中央線で新宿、東京へ、井の頭線で渋谷へとアクセスのしやすい場所であり、地に足のついた生活ができることでしょう。
まとめ
以上、杉並区松庵について紹介しました。杉並区松庵の高級住宅街としての魅力は、吉祥寺との近さ、都内へのアクセスなど色々ありますが、何といっても西荻窪の街が愉しめることでしょう。
個性的で文化的な西荻窪の街が好きな方はもちろん、学生時代に音楽や文学に傾倒していた方は、特に愉しめる街なのではないかと思います。
この記事を書いた人
宅地建物取引主任者。某通信キャリアGに勤務した後、インターネット企業で、専任宅建士、不動産メディアの責任者、全国に展開する住宅FCのWEB戦略など、IT・不動産業に従事。
最近は、物流関係の仕事で、関東・関西を行き来しています。
コメント