【2024年】埼玉県で地価が上がりそうな地域をこっそり教えます

【埼玉県】今後、地価が上がりそうな地域は? 土地の価値

この記事では、埼玉県で今後、地価が上がりそうな地域について解説します。

不動産を購入する際、その土地の地価が今後上がりそうかどうかといった不動産投資的な観点でも土地探しをすることで、購入した後、将来的な値上がり益も期待できます。

国内の不動産価格は、2013年ごろから総じて上昇傾向にあるものの、東京の郊外に位置する埼玉県では、すべての地域において地価が上昇しているわけではありません。

埼玉県で地価が上昇している地域はどこか、今後、埼玉県で地価が上がりそうな地域はどこかを知り、後悔のない土地選びの参考にしていただけたら幸いです。

ここ数年の埼玉県の地価の動き

埼玉県の地価の動きについて、2022年、2023年の地価公示から解説します。地価公示とは、国土交通省が毎年3月に発表する全国の土地価格で、土地の取引や固定資産税評価額などの参考にされています。

地価公示によると、埼玉県の住宅地は、2年連続で地価が上昇しており、特に東京へのアクセス利便性の高い埼玉県南部を中心に、需要が堅調になっています。

また、2022年と2023年を比較すると、北本市や桶川市など、より北部の地域でもより高い地価の上昇率が見られ、東京の地価上昇により、手に届く価格帯の土地を求め、住宅地の需要がより郊外に流れていることがわかります。

地価上昇が見られた埼玉県内の市区町村数も、2022年が22市町に対し、2023年が33市町と拡大しています。

埼玉県の市区町村別の地価変動率

埼玉県の市区町村別の地価変動率
令和5年 地価公示結果の概要(埼玉県分)

一方、全国的な不動産価格の上昇の中でも、東京からのアクセスがあまり良くない埼玉県西部の秩父市や埼玉県北部の本庄市や行田市、羽生市、加須市などでは、地価の下落が見られています。

人口減少が見られる埼玉県内の地域は地価が下がる傾向に

埼玉県で地価の下落の見られる地域は、人口減少が見られる地域とほぼ重なっています(下図参照)。今後、人口減少が見込まれる地域は、地価の上昇も見込みづらいと言ってよいでしょう。

下図は、令和2年のデータですが、令和5年と令和3年の市区町村別の人口増減数のデータを見ると、先ほど地価が下落してい地域として挙げた秩父市は1,928人の減少、本庄市は361人の減少、行田市は1,074人、羽生市158人、加須市157認の減少となっています(2021年7月と2023年7月のデータの比較)。

令和2年国勢調査速報結果(埼玉県)

埼玉県で地価が上がりそうな地域は

次に、埼玉県で地価が上がりそうな地域について解説します。

地価が上がりそうな地域の特徴として、以下が挙げられます。

  • 都市再開発が進む地域
  • 今後も人口の増加が見込める地域
  • 新駅・新線が計画されている地域
埼玉県の市区町村別の地価変動率
令和5年 地価公示結果の概要(埼玉県分)

例えば、さいたま市の西区の「指扇駅」と「日進駅」の間に2009年に新設された「西大宮駅」周辺では、その後宅地の開発が進み、10年前と比べ20%ほど地価が上昇しています。

令和5年度の地価公示で地価上昇率が高く、今後も人口増加が見込める地域が引き続き地価が上がりそうな地域と言えそうですが、その中でも今後、大規模再開発の計画など、特に注目すべき埼玉県内の地価が上がりそうな地域について紹介します。

地価が上がりそうな地域①:所沢市

所沢駅の駅前は、大規模な土地整理区画事業が計画されており、2025年までに住宅・商業一体開発の大規模な街づくりが進んでいます。2013年から、西武池袋線・副都心線・東横線の乗り入れで横浜の元町・中華街まで直通運転が始まっており、東京、神奈川方面へのアクセスの利便性も高く、ますます人気が高まりそうです。

所沢駅西口土地区画整理事業
住友不動産

地価が上がりそうな地域②:川口市

荒川を挟んで東京都に隣接する川口市。近年は川口駅前の大規模再開発が進行中で、「プラウドタワー川口」、「プラウドタワー川口クロス」など大規模マンションの建設も進んでいます。高速道路のアクセスもよく、駅周辺の商業施設も充実しており、「住みやすい街」の人気エリアとなっています。

川口市の人口は60万人を超え、埼玉県内ではさいたま市に次ぐ規模となっています。2023年の5月に、三井不動産が川口駅東口に地上28階建て住宅・商業一体型の複合再開発を発表しており、益々の人気の街となることが期待できます。

参考:「川口本町4丁目9番地区第一種市街地再開発事業」権利変換計画認可のお知らせ

地価が上がりそうな地域③:戸田市

戸田市内の埼京線沿線の北戸田駅、戸田駅、戸田公園駅周辺も今後、注目の地域です。川口市と同じく、荒川を隔てて東京都に隣接していながら、今まで大規模な開発が進んでおらず、今後の開発次第ではより注目が集まる可能性があります。

戸田市都市計画区域都市再開発方針図

戸田市都市計画区域都市再開発方針図
戸田市都市計画

さらに埼玉県では、戸田市を商業、医療、子育ての複合的な都市機能の拠点として位置づけており、今後公表されるであろう具体的な住宅・商業施設等の再開発事業の内容次第では、今後が楽しみな地域となっています。

参考:戸田市再開発方針

まとめ

以上、埼玉県で地価が上がりそうな地域について解説しました。2013年ごろからのマイナス金利政策の導入による超低金利によるインフレや円安による外国人投資家の需要増などにより、首都圏全体の不動産価格が上昇しています。仮に、金利の上昇や不動産価格の先行指標といわれる株価が下落した場合は、今後上がりそうな地域として紹介した地域も下落の可能性がある点は注意が必要です。

不動産価格全体の動向と、地域個別の動向双方を確認しながら不動産を購入する地域を判断することが大切です。

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