「豊島園 庭の湯」が閉鎖って本当?いつまで使えるのか調べてみました

再開発

東京都練馬区にある「豊島園 庭の湯」。屋内外の天然温泉、バーデプール、岩盤浴、サウナと充実の施設です。水着着用のバーデゾーンは男女混浴のため、カップルでのデートスポットとしても人気があります。屋外には1,200坪を誇る日本庭園があり、眺望や散策を楽しむことができます。

かつては、施設の隣には遊園地「としまえん」(令和2年(2020年)閉園)があり、遊園地帰りの親子連れでもにぎわいました。

この「豊島園 庭の湯」が、閉鎖するという噂があるようですが、本当なのでしょうか?調べてみました。

「豊島園 庭の湯」が閉鎖の噂は本当?

豊島園 庭の湯」が本当に閉鎖される予定なのかは、遊園地「としまえん」が令和2年(2020年)に閉園した理由を見ていくことでわかります。

「としまえん」はなぜ閉園したのか

遊園地「としまえん」

元々、「としまえん」一帯は、昭和32年(1957年)に都市計画決定された「練馬城址公園」の整備予定地でした。都市計画決定後も、としまえんを運営する西武グループとの交渉が難航したのでしょう、公園としての整備は一向に進みませんでしたが、東北大震災後の平成23年12月(2011年)に改定した「都市計画公園・緑地の整備方針」において、優先的に事業を進める「重点公園・緑地」に選定され、東京都と「としまえん」を運営する西武グループとの間で「練馬城址公園」の整備の交渉が進められました。

「としまえん」は、大正時代から続く歴史ある遊園地であり、施設の老朽化や経営不振が閉鎖の理由に挙げる報道もありましたが、閉鎖前の入園数は伸びていたようで、としまえんを運営する株式会社豊島園(現:株式会社西武園ゆうえんち)の社員も経営不振による閉鎖を否定しています。「都市計画公園・緑地の整備方針」に基づく東京都からの閉園要請の期限である2020年度に合わせて閉鎖されたのです。

練馬城址公園都市計画図

としまえんの跡地と練馬城址公園の都市計画図はほぼ重なる

参考:都市計画練馬城址公園の整備計画

「豊島園 庭の湯」閉鎖の根拠

「豊島園 庭の湯」は、練馬城址公園の都市計画図の東南東の「日本庭園エリア」に位置します。段階的に公園整備が進められている練馬城址公園の予定地に「豊島園 庭の湯」も含まれており、将来的に公園として整備される予定となっているのです。

「豊島園 庭の湯」は、人気の天然温泉施設であり、ここ最近のサウナブームから閉鎖取り止めの可能性はないのでしょうか?しかし、豊島園 庭の湯」は、2020年に閉鎖した「としまえん」と同じ西武グループが運営しており、令和3年(2022年)5月に公開された最新の整備計画においても「豊島園 庭の湯」のエリアは公園区域に含まれており、既に東京都と閉鎖の話が進んでいると考えるのが自然でしょう。

練馬城址公園 計画平面図

練馬城址公園 計画平面図(最終版)
「豊島園 庭の湯」があるB2エリアはの日本庭園となっている。現在の「豊島園 庭の湯」内にある庭園を活かす形と推測される

参考:東京都「都市計画練馬城址公園の整備計画

「豊島園 庭の湯」はいつまで使える?

「豊島園 庭の湯」があるエリアは、公園整備の中でも最終段階を予定しています。「練馬城址公園」の令和11年度(2029年度)の概成図では、図内の東南東の庭の湯のエリアは未完成となっています。そのため、「豊島園 庭の湯」の閉鎖は概成図以降の令和11年(2029年)から公園事業施工期間の終了日にあたる令和16年(2034年)のあいだと推測されます。

2030年前後の閉鎖だとすると、「豊島園 庭の湯」を楽しむ時間はまだまだありそうです。

参考:東京都「都市計画練馬城址公園の整備計画

まとめ

以上、「豊島園 庭の湯」の閉鎖の噂について解説しました。サウナ好きの筆者も「豊島園 庭の湯」を訪れたことがありますが、屋内外の温泉、サウナ、岩盤浴と施設が充実しており、一日中楽しむことができます。「豊島園 庭の湯」の閉鎖は2030年前後になりそうですので、ぜひ今のうちに楽しんでおきましょう。

また、「練馬城址公園」にオープンしたハリー・ポッターの体験型施設「スタジオツアー東京」も「ハリー・ポッター好きなら一度訪れるべきスポット」と非常に好評です。こちらもぜひチェックしてみてください。

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